放送大学の授業をどう受けたか(2024年1学期)
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受けた授業は下記の3つだった。それぞれの感想は以前書いた。
- 情報社会のユニバーサルデザイン(’19)
- ヒューマンインタフェース(’23)
- 情報デザイン(’21)
初回なので手探り
どう取り組めばよいかなにもわからないので最初はノートは用意したが、ノートにまとめるよりも印刷教材(教科書)に書き込んでいくほうが自分には向いていたのでノートはやめた。ただし、科目によって用意する用意しないを決める必要はあると思われる。
当初は放送授業を受けつつ、テキストも読むというようなかたちで取り組んでいた。しかし通信指導を受けた結果、自分の理解浅さに反省することとなった。
常に使っている知識やその周辺のもので既知であるならば問題なかったのだが、概念として一歩踏み込んで理解しなければならないようなものには、この取り組み方では足りなかった。そこで、理解を深めるためにテキストを周回することにした。
テキスト周回の方法
- その日やるつもりの章を開く
- 1周目は、見出しを確認しながら冒頭にあるキーワードを探すつもりでページめくる
- 2周目は、紙切れに見出しを書きつけてその章の目次づくりをしつつ、つまみ読みして全体像を把握。作った目次は章の頭のページに貼っておき、見返す時にどんな内容だったかをすぐの思い出せるようにした
- 3周目は、わからないところや疑問に思った箇所の見出しを問いにして答えを探しながら読む。
これが下読みで、いずれもサッと読む。個人的には本は完璧に読むことはできないと思っているので、なんども薄く読んで把握と理解、あとはどこの章に何が書いてあるかを忘れないようにするために時間を使う。
放送授業を受ける前にこれをやっておくと、どこに書いてある話題なのかがすぐにわかるし、テキストには書いてないが放送授業では言っているものが発見しやすくなる。
段階にわけて読んだり、通信指導・自主学習問題・過去問とテキストと見比べて読んだりするなど(テキストにない場合もある)、読み方を変えて印刷教材とは付き合った。一直線に読もうとすると体力が持たなくなるが、これであれば平気だった。
テキストは加工する
テキストはどんどん加工した。知らない単語は調べてページの余白にメモをする。
書き込みもするし、自分で見出しをつけてみたり、自分なりに要約もする。わかりにくい言い回しなども自分が理解できるように書き換えることもある。感想や疑問や批判も書き加える。
放送授業を見終わったら、過去問で出てきた箇所をチェックした。該当箇所をマーキングしていたのだが、どちらかというと、過去問にあるキーワードで索引に載っていないものを見つけたら自分で索引に書き加えて、疑問などが出ればすぐに調べられるようにするほうがよいと思った。
通信指導と試験とうまく利用する
本来「学びたい」から授業を受けているにもかかわらず、試験のことを考えると、つい試験を中心に考えてしまう。
試験にのみ集中すると点を取るための学びになってしまうが、それではあまりにもったいない。4月から7月までのたった4ヶ月の学びで得るものは、とてつもなく多かった。学んだことをもとにして他者に説明することが容易になったし、これまであった迷いが消えた。
とはいえ、通信指導や試験という通過点があるおかげで真剣に取り組めるのもまた事実。これは長らく独学をしていて久しぶりに試験のある世界に帰ってきて思ったことだった。
まずは通信指導で自分の理解レベルを把握し、足りなければ反省点を活かして前半をふりかえりをしつつ、後半を取り組む。自分に足りないものを理解するのに試験機会を利用するのがうまい方法かなと思った。
こころの支え
- 独りで学ぶ人へ。独学大全 | 書籍 | ダイヤモンド社
- 余白に書き込む者たち。 マルジナリアでつかまえて - 本の雑誌社の最新刊|WEB本の雑誌