自分というあいまいなもの
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ひさしぶりに『アウトライナー実践入門』を出してきて眺めている。
初読時、自分の考えや方針をはっきりさせる理由がよくわからなかったのだが、それをする理由がやっと実感できるようになっていた。
方針をはっきりさせておかないと、同じことをぐるぐるするんだということがいまならわかる。
このまえ、こうしようと思っていたことが日を跨いだら、やっぱりそうするのでは違うのではないかと思い、方針を変える。そして迷子になる。
それはその時、どうしてそうしようと思ったのか、はっきり自分の考えを書き記しておかなかったからだ。
日々のうつろいとともに自分もまたうつろう。自らは確固たるものではなく、そういった曖昧な存在なのだ。